ラックマウントシャーシには様々な要求要素があることから、その広がりは大変に広いものです。Easy-Buyオンラインショップが扱う、CTSのシャーシは、非RAIDのIPCシャーシ、RAIDのサーバシャーシ、ドライブ専用のストレージシャーシ、床置/壁実装のボックス系シャーシなどがあり、それらに多様なユニット高の、多様なドライブ構成のモデルがあります。その数は基本敵標準モデルで数百種類を数えます。シャーシを選定される場合、このレパートリの豊富さは却って選定に混乱をきたしているかもしれません。
そこで、ごく基本的な選定のノウハウを記させていただきます。

ユニット高
コンパクトな1Uシャーシが魅力的かもしれません。重厚な4Uが好みかもしれません。はて、何Uを選ぶべきでしょうか?選定にそれなりの理由があるとは思いますが、1Uと2Uの選定には次の事柄をまず整理しておく必要があります。

1U,2Uシャーシは電源ユニットと一括で購入する
1Uと2Uは当然、高さ方向の寸法が小さい。これは魅力であると同時に、制約でもあります。最近では1U用も2U用も電源ユニットについては入手しやすくなりました。ただ、1U、2Uの電源ユニットには基準になる外形規格がありません。各社の電源は同じように見えて、実は細かく見れば少しづつ寸法や穴位置が異なることが多いものです。その違いは鑢工作でカバーできないことはありませんが、1U,2Uシャーシは電源ユニットと一括で購入することをお勧めいたします。或いは、適合するブラケットが入手できる電源メーカを確認しておくと良いでしょう。

1U,2UシャーシはCPUクーラが難しい
1U,2Uシャーシを希望する場合は、まずCPUクーラの入手を確認する必要があります。自励式或いはアクティブ式と言われるファンを用いたCPUクーラはシャーシに収まるだけではなく、ファンが有効に動作できる空間が確保できるか否かを確認し、そのクーラの入手が可能か否か確認することが絶対必要な条件です。

1U,2Uは拡張カードにライザカードが必要
2Uの場合はロープロファイル型の拡張カードが利用できれば問題はありませんが、それ以外の場合は拡張カードは垂直に実装できません。従って、ライザカードが必要になります。従って、採用するマザーボードと拡張カードの目星がついたらライザカードの入手が可能か否かを確認する必要があります。ライザカードは各種のものを製造する専門メーカがありますが、業者間取引以外を受け付けません。言い換えれば、種類あたり500枚の購入ができなければ自由に入手することは困難と考えられます。必ずライザカードの入手を確認する必要があります。

ATXシステムなら3Uが便利
フルハイトの拡張カードを使用しないシステムなら3Uシャーシがフレンドリーです。フルハイトカードとはPC-AT時代に在った背の高い拡張カードです。現在も専門分野の実装規模の大きな拡張カードではフルハイトの拡張カードが用いられます。3Uシャーシにはフルハイトのカードは実装できませんが、拡張カードを縦に実装可能です。
電源ユニットは2U型または前面実装のPS/2型が使用でき、十分な容量の製品も比較適用に確保できます。また、CPUクーラも比較的容易に適合するものが確保可能です。

なんと言ってもルーツは4U、最も使いやすい
4Uシャーシは高さが4U、つまり176mmほどあります。このサイズはデスクトップ横置きの標準的なPCケースに近く、内部に実装するものもかなり自由に選択可能です。
4Uがサイズ的に冗長だとして嫌う傾向も見られますが、本当に1Uや2Uが必要なのか論理的にチェックしてみてください。たとえば、エンクローズドラックに実装する場合、そのラックは41Uとか42Uが実用的です。低架高のラックを好まれる場合もありますが、一度ラックを立てればその上は天井まで他の目的にはほとんど使用できないからです。そのラックには4Uなら10台分の実装スペースがあります。多少、他のデバイスを実装するにしても、何台もの4Uシャーシが実装可能でしょう。
4Uシャーシはドライブ類の実装も大変に容易です。CPUクーラも特殊ではありません。使用してみて保守もしやすく安心感のある実装が実現します。そして、何より世界中で最も多く利用されているため、標準的なモデルの製造量は大変に多く、製造工法にも費用がかけられています。1U,2U,3Uに比較して4Uシャーシは価格も安いものです。更に4UにはPS/2計上の電源ユニットがそのまま実装可能です。これらのことから、経済的でもあり、まず、4Uをお勧めします。海外の計測システムメーカの多くがCTSの4U型ラックマウントシャーシ、GH-400ATXやGH-414ATXを採用しているのも、これらが安定で経済的な製品であることの売らず毛と言えます。

5U以上、その他の形状
5U以上のラックマウントシャーシは特別な実装要求がある場合に必要になります。通常のラックマウントシャーシの選定においては、まず、4Uの利用を検討し、不都合があればその不都合なりに5U以上、或いは3U以下に検討を移すことが実際的ではないかと考えます。

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